ちょっと弓道がうまくなる。矢のお手入れ法

こんにちは、ズボラなママで、弓道暦20年のシダです。

みなさん、弓道の矢の羽が折れてきていませんか??

こんな感じに。大事な矢が!!


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これどうしたらいい!?と悩んでいる方へ

お手入れ方法をお伝えしたいと思います

 

矢がこうなったら、

早めにお手入れをしないと、

羽がそのまま折れて、ちぎれてなくなっていきます。

ボロボロになります。

公式試合では弓具点検というものがあり、羽が短いと注意を受けてしまいます!

更に羽がなくなると…

矢飛びも悪くなりますよ!

 

美しい羽で、正しい矢飛びを目指しましょう。

弓道の心は真・善・美です!

 

ぜひこの記事にあるお手入れを試してくださいね!

 

そもそも羽がこうなる原因は

「羽引き(はびき)」 といわれる動作が

足りないために発生します。

 

ちなみに私はこの羽引きの動作が苦手で…

時々こうなってしまいます。

いやはやお恥ずかしい

そもそも羽引きとは、

打起しで矢をつがえると

弓の握りの部分に矢の羽部分がかかった

状態になってしまいます。

次の動作に移る前に、

羽を少しだけ引いて握からズラしておく動作のことを「羽引き」と言います。

羽引きを行わずに打起しを行い続けると、

弓摺羽(ゆずりば)のすり減りが早くなってしまいます。

 

正しく羽引きを行っていれば、

弓摺羽の摩耗を最小限に食い止めることができます。

羽引きをおろそかにしていると

弓摺羽はすぐにダメになってしまいます。

 

羽引きを行うことで

「肘の角度の確認」

「掛かり具合を確認」ができます。

肘の角度の確認ですが、

初心者は手先の力で羽引きを行ってしまいがちですが、

本来は上体と肘の角度を調整することで

羽引きを行うのが正解です。



羽引きで引く矢の長さはほんの1㎝程度なので、

わざわざ手で引かなくても少し肘を曲げて上体を張るだけで、

弓摺羽を握から遠ざけることができます。

 

ほんのわずかですが、このときに弓を引き分けることで馬手に力が入り、

その後の動作に移行するための準備を整えることができます。


掛かり具合の確認ですが、

かけ枕のかかり具合は最適か、かけ帽子(親指)の方向は正しいか、

取懸けの具合を確認することができるのです。

羽引きの際にこうしたチェックを行うかどうかで、取懸けの安定度が全く違ってきます。

つまり羽引きは、本格的に引分けに入る直前の「予備動作」のようなものだと

いえるわけです。

 



では本題に戻りまして、

羽のお手入れ方法をお教えします!

 

必要なものは

給湯ポット or ヤカン と少量の水

 

電気ポットのイラスト

ポットやヤカンに少量の水をいれて

お湯を沸かして、

沸騰するときの蒸気を羽にあてます。

するとフワ〜っと羽が立ち上がってきます。

その後、指輪でそっと羽を撫でて、整えます。

後は乾燥させます。

水分が乾いてから矢筒に閉まってくださいね。

やかんがストーブの上に置かれたイラスト

Before


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After



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これ、同じ矢です。

新品みたい!!(言い過ぎ)

 

もちろん、羽が傷まない引き方になることが最終目標ですが、多少は仕方ありません。

長らく、矢筒にしまっていて変な寝癖みたいになっていることもあります。

 

時々お手入れをして、長く弓具を使えるように大事にしてくださいね!